シーズン中に1度しか着用しない特別ユニフォームを着る試合は、選手とファンの両方にとって特別で大切な試合だ。
関東サッカーリーグに所属する栃木シティフットボールクラブは、基本的にはホームゲームは紺、アウェイゲームではピンクを基調としたユニフォームを着用するが、前身となる栃木ウーヴァ時代の2018年から年に1度だけ行っている『パクチーハウスコラボマッチ』では緑色を基調としたパクチーユニフォームを着て試合に挑む。
これまでは選手とパクチーユニを購入したファンだけが着ていた特別ユニフォームだったが、今年はチーム専属チアリーダー『Graces(グレーシーズ)』もパクチーユニを着て応援することが発表されていた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大及び拡散防止のため7月半ば以降の試合は無観客試合が続き、9月5日に開催された日立ビルシステムとのパクチーハウスコラボマッチも無観客試合として行われた。
無観客試合ではグレーシーズのメンバーたちもスタジアムに行くことが許されず、パクチーユニフォームを着てパフォーマンスすることもできなかった。
限られたチーム予算をやり繰りして、チーム側が用意してくれたパクチーユニを着た姿を披露できなかったグレーシーズのメンバーたちは、パクチーユニを着て、試合配信を観ながら栃木シティを応援。
試合後にはメンバーがパクチーユニを着た写真を公式インスタグラムで公開した。
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「私たちGracesは新型コロナウイルス蔓延防止の為
現地での応援が現在は出来ないので、
メンバーがパクチーユニを着た写真をお届けします。
いつもの紺やピンクのユニフォームとはまた雰囲気が変わり、
かっこいいデザインと色味なのでお気に入りです」
と初めて支給されたパクチーユニに対する気持ちを綴った。
グレーシーズの第一期メンバーで、チームのマネージャーも務めるHONAMIは、「感染拡大防止のためなので、無観客試合は仕方ないけれども、私たちグレーシーズのメンバーだけでなく、数多くのサポーターさんたちも事前にネット販売でパクチーユニフォームをご購入頂いていただけに、普段とは違う緑色のユニフォームを着て一緒に応援できないのはとても残念」と打ち明けてくれた。
「チームがせっかく用意してくれたユニフォームを使わないのはもったいないですし、悲しい。無観客試合でグレーシーズの出番が減ってしまった今年は、代わりにSNSを強化していこうと活動しているので、パクチーユニフォームを着た写真をSNSにアップすることで、少しでもファンの皆さまに喜んでもらたら嬉しい」と公式インスタグラムにパクチーユニを着た姿を公開した理由を説明する。
試合では特別なユニフォームを着た姿をファンに披露することはできなかったが、イベントが開催できるようになったときには、パクチーユニを着た姿をファンに見てもらいたいと願っている。
Jリーグ昇格を目指し、まずはJFLに上がることを目標に掲げる栃木シティは、5000人以上を収容できる専用新スタジアム『CITY FOOTBALL STATION』を栃木市岩舟総合運動公園内に今年3月にオープンさせた。Jリーグ・レベルのスタジアムとチアリーダーを備え、あとは実力で昇格を勝ち取るだけの状態だ。今季はここまで関東サッカーリーグで首位の座を死守している。
生まれも育ちも栃木県という生粋の栃木っ子であるHONAMIは、「都道府県魅力度ランキングで最下位になるなど栃木には魅力がないと思われてしまいがちですが、本当は素晴らしい場所、楽しい場所がたくさんあります。新スタジアムもその1つで、無観客になるまでは県外からも多くの方が来てくれていました。私たち グレーシーズは、試合の結果に関係なく、お客さんには試合に来たことを喜んで、楽しんでもらえるように全力で パフォーマンスをしています。サッカーとチアを通して、栃木の魅力をアピールしていきたい」と栃木愛に溢れるコメントで試合への来場を呼び掛けた。
また、グレーシーズ初の個人グッズとなる個別アクリルスタンドが発売されることも決定した。
ただ、こちらのグッズは生産の都合上、9月19日までに購入希望者が10名に達したメンバーしか生産、発売されない。17日の時点では、HONAMI、HIBIKI、YURIKAの3名が販売予定となっているが、グレーシーズのメンバー8名全員分が発売されることを願っている。非売品のグレーシーズ・タオルが付いて1000円(送料別)とお手頃価格なアクリルスタンド購入を希望される方は、公式インスタグラム・アカウントから「アクリルスタンド購入希望」のダイレクトメールにて連絡をする。
グレーシーズ公式インスタグラム:https://www.instagram.com/tochigi_city_graces/